COLUMN 2019.3.1
グリーンポット開発ヒストリーグリーンポットの主成分であるミドリムシ(学名:ユーグレナ)の
研究開発をする株式会社ユーグレナの出雲 充 社長に
「ミドリムシ」「人」「地球」への想いを伺いました。
18歳のとき、初めての海外旅行に選んだバングラデシュは、今でも年収3万円ぐらいの人たちが大半。世界で一番人口密度が高く、最も貧しい国だから「飢餓」だろうと思っていました。
ですが、現実は違いました。
お米の自給率は100%なんです。3食カレーで子どもたちはお腹いっぱい。ところが、あるのはお米と香辛料だけ。野菜も肉もありません。電気も冷蔵庫もないから、買うこともできない。
米以外がないから、栄養失調にあえぐ人たちがとても多いということを初めて知りました。
「お金がない、電気のない、冷蔵庫が使えない、どんな人にも栄養を届けることのできるものは何か」の答えがミドリムシだったのです。
ミドリムシを10億人の人に届けて、元気にしてさし上げることが私の人生の目標でした。
ミドリムシの59種もの栄養素には
私もとても魅力を感じました。
はい。ミドリムシは、魚も野菜もお肉の栄養も持っている、本当にスーパー微生物なんです。育てようと思っても、ばい菌もバクテリアもプランクトンも酵母も昆虫も鳥も、みんなミドリムシを食べてしまいます。
1ヶ月閉じこもってつきっきりで育てても耳かき一杯分(数グラム)しか作れませんでした。
日本中のミドリムシを研究している先生の力と全員の英知を結集し、2005年12月16日に、石垣島で世界で初めてミドリムシの屋外大量培養に実現することができました。
地球から栄養失調を根絶することができる!!と喜びました。
ミドリムシの1gで、梅干し50gのビタミンA 、牛レバー50gのビタミンB1、マイワシ50gの葉酸 、インドマグロ200gのDHA 、アサリ50gの亜鉛 と同等の栄養をバングラデシュに届けることができる!と。
そして、実は、今、バングラデシュの59の小学校、約1万人の子どもたちに、ミドリムシの給食(ユーグレナクッキー)を食べてもらっていて、全員元気になったんです。
これからミドリムシを、どう活用される
ご計画なんですか?
国連の掲げるSDGsは、「地球上の誰一人として取り残さない」ことを誓い、そのために2030年までの17の目標と169のターゲットをつくり、よりよい地球を子供たちのために守り、作り、パスをするため、世界中の科学者と政府、ビジネスに携わる方が、全力で努力しています。
そんな方と仕事をして、ミドリムシを広げていきたいと考えています。
最後にビューティーマイラボの
お客さまに一言、お願いいたします。
私の大切な娘“ミドリムシ”を、ビューティーマイラボへ預けています。
ミドリムシへの想い、私の物づくりを通じて実現したい未来を、グリーンポットをお飲み頂くときに思い出していただけると嬉しいです。
“人と地球が健康になる”
そんな未来を2030年までにみなさんと創りたいです。